山小屋レポート - 横窪沢小屋report
一期一会を大切に - 横窪沢小屋 木村勝利さん -※取材記事は2017年のものになります。
横窪沢小屋は、畑薙大吊橋を起点に4時間弱ほど登った場所にある樹林帯の隠れ家的山小屋だ。この小屋の管理人の木村さんを取材した。
施設情報※施設情報は2022年のものになります。
一期一会の出会いを大切に。清々しい空気に包まれて、山並みを望む静かなひとときを。
営業期間 | 2023年は一部避難小屋として開放します。 |
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標高 | 1,630m |
収容人数 | 12人 |
料金 | 無料(善意の箱有り) |
トイレ | あり(水洗) |
水場 | あり(無料) |
予約 | 不要 |
お問い合わせ |
井川観光協会 080-1560-6309(携帯) |
問い合わせ受付時間 | 10時~14時 |
備考 | トイレ使用後の紙を含め、ゴミは全てお持ち借りにご理解ご協力をお願いいたします。環境保護のため、携帯トイレのご使用をお願いします。 |
山小屋を一人で切り盛りする
通常の山小屋は、7月中旬から9月中旬まで複数のスタッフで山小屋を管理・運営している。ここ横窪沢小屋はちょっと異なる。小屋は、60人収容が可能だが、営業期間中は、今年で12年目(2017年5月現在)を迎える木村さんが、2015年より一人で管理・運営をしている。利用者は、1日多くて20名とのことだが、全て1人で切り盛りしている事に驚愕した。
木村さんは若い頃から登山が趣味。早期退職をして、55才から山小屋の仕事に着手。最初は、八ヶ岳の黒百合ヒュッテで2週間修行をした後、聖平小屋の原田さんのもとで2年ほど経験を積んだ。聖平小屋で働き始めて3年目、横窪沢小屋を原田さんより紹介され管理人に。
登山を始めた頃、横窪沢小屋に行った際に、当時の小屋番に色々な話を聞いた事が、管理人になったきっかけに大きく関わっているそうで、『40年以上たった今、この小屋の管理人なれた事は感慨深い』と木村さん。木村さんとこの小屋とは、何かの縁があるようだ。
小屋の入口に『一期一会』の大きな木の看板がある。木村さんは、この看板の文字通り、一人一人の登山者との出会いを大切にし、もてなしを実践している。疲れた登山者に一杯のお茶をサービスしているのもこの精神からである。
営業準備の期間こそ手伝いがいて、燃料や食材等、ヘリコプターからの物資の受け取りや、小屋の点検整備、清掃をしてお客様の受け入れ準備をするが、営業を開始する7月中旬から8月末小屋閉までは、全て一人で行っている。一人で全てをこなす木村さんに脱帽だ。
横窪沢小屋周辺の景色
『山の中腹にあるため他の山々を仰げるような景色は無いよ』と控えめな木村さん。周辺には、水場も充実しており、小屋自体が樹林帯の中にあるため、空気は非常に清々しい。木村さんの小屋で、山並みに抱かれながら静かな時を過ごしてみては?
山小屋レポート
静岡市から登る南アルプス
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