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体験レポート
【南アルプス
井川オートキャンプ場】
温泉・カヌーも楽しめる
静岡市のオートキャンプ場
- 1日目 -
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静岡市街より高地にある井川は、市街地と比べると5度ほど気温が低いと言われている。しかし、8月初旬の日中は、流石に涼しいとは言えない。子どもが夏休みとなるこの時期、晴天の中のアウトドアは、家族や仲間との絆を深める絶好の機会だ。今回は、これまでも取材でお世話になった南アルプス井川オートキャンプ場(以下井川オートキャンプ場)で、キャンプ体験をする家族を取材した。
※新型コロナウィルス感染症対策のため、マスクを付けて取材しました。
井川の食材調達と井川の
料理で腹ごしらえ。
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今回取材するのは静岡市在住の吉村家の皆さん。両親と、ペアルックが可愛い2人の兄弟の4人家族。吉村家と井川ダムで昼前に合流。
キャンプの前に無人販売の「おっかちゃんの店」で食材を調達する。井川は在来作物なども豊富で、農産物が美味しいところ。吉村家は、キャンプ用にじゃがいもやピーマン、その他ブルーベリーも購入。
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食材を調達した後は、南アルプスユネスコエコパーク井川ビジターセンターで、休憩を兼ねて昼食をとる。井川の野菜や山菜を使ったそばやうどん、カレーなど5種類以上のメニューがある。夏の時期にしか食べられないとうもろこしも販売していた。
家族は、それぞれ好きなメニューを頼み、午後からのアウトドア体験に備える。
何でも揃っている
キャンプ場
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井川オートキャンプ場は、井川ビジターセンターから車で10分ほど北に進むと見えてくる大井川沿いのキャンプ場。市街地からは車で約2時間。サイトは41区画ほどあり、電源が設置されているサイトもある。
受付を済ませて、今回利用するサイトへ。車を横付けしながらアウトドア用品を出せるので、運ぶ手間も無く便利だ。車の中から、たくさんのアウトドアグッズが出される。吉村家はキャンプを始めて3年ほどということだ。アウトドアグッズも少しずつ買い溜めて、今回の取材用にタープを新調したとのことだった。少しずつ、キャンプ用品を揃えて行くのもキャンプの醍醐味である。
荷物運びやテントの設営は、父親中心ながらも小さい子ども達も一生懸命手伝う。
設営の途中で、蝉の抜け殻、大きな蟻など生き物の観察も。兄弟達は、普段、街中の生活では気付かない生き物を発見しながら自然の中を思う存分駆け回っていた。
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一家がテントを設営している途中、突然の豪雨に見舞われ、しばし、テントの設営を中断することに。
天候が悪く大雨が降ったりすればキャンプを中止にすることも多いと思うが、キャンプ場のスタッフによると、アウトドア好きは、荒天の中でもアウトドアを楽しむ術を知っているので、荒天でもキャンセルは少ないとのこと。この日は9組が宿泊するとのことだったが、9組とも雨が降り終わった後も、各々アウトドアを楽しんでいた。1時間程で雨も止み、吉村家も雨に濡れたテントやタープを再設営して、今晩の宿泊場所を確保し夕飯の準備に取り掛かる。
一家で夕食。
夜は温泉と花火を楽しむ
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夕方になると、キャンプ場の各所から煙や香ばしい匂いが立ちこんでくる。吉村家も夕食の準備を始める。メニューは、イイダコの串焼き、とうもろこし、魚介中心のパエリアと、シーフード系の夕食のようだ。
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二人の兄弟も井川で調達したじゃがいもやピーマンなどのパエリア用の野菜を切ったり、火の番をしたりお手伝い。イイダコが焼ける匂いやパエリアが炊ける匂いなど、アウトドアでしか味わえない、美味しい匂いがしてくる。
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まずは、焼き上がったイイダコを味わう。弾力のある食感と焼き目がついた香ばしい味が相まって美味。パエリアもたくさんの野菜や大ぶりのエビが入り、味・炊け具合とも絶妙。魚介の味が濃縮したお焦げの部分も香ばしい。
いつもの食卓と違う自然の中での夕食に兄弟達も大満足のようだった。
夕食が終わり、キャンプ場内にある家族で入れる「田代温泉」で一家は汗を流した。温泉に入る場合は、チェックイン時に入浴時間の予約が必要。入浴料は、大人300円、子ども100円。アルカリ性の温泉というだけあって、肌がすべすべに。
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入浴後は、売店で販売していた花火で一日の締めくくり。普段は寒暖差がある井川地域だが、今晩は雨が降った影響か、それほど夜の気温も下がらなかった。通常は、寒暖差があるため、体調を崩さないためにも寒さ対策は必要とのことだ。
テント設営、夕食作り、温泉、花火と井川オートキャンプ場でアウトドアを満喫した1日であった。
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