静岡市立井川小中学校「ふるさと井川」学習の最終発表会、南アルプスルームお披露目が行われました!
静岡市における南アルプスユネスコエコパーク登録地域内の唯一の学校、
静岡市立井川小中学校において、8年生と9年生のふるさと学習・研究の成果の最終発表会が行われました!
先日公開したレポート「井川地域の学習発表会」を終えたあとの地域の方々からのアドバイスをもとに、さらに生徒たちが研究を進めた成果が発表されました。
https://nanpusu.jp/event/event-report-025.html
4人の生徒はそれぞれ自分で決めた井川に関するテーマについて、パワーポイント資料を使い、自身の言葉で発表をしてくれました。それぞれの発表後には、静岡県立大学と静岡文化芸術大学の先生方からの質問を受け、貴重なアドバイスもいただきました。
また、テーマについてだけでなく、インタビューをすることでコミュニケーション力が向上した、相手の立場になって物事を考えた、など、それぞれが自身の成長を感じていました。
森竹さん
「井川の動物と井川の暮らしの関係」をテーマに、
近年増加しているニホンジカに焦点を当て
どのようにしたら人とニホンジカのちょうどいい距離感が
生まれるかを研究。
山を豊かにすること、ニホンジカの捕獲とその後の活用を
提案してくれました。
佐野さん
「井川の星座の魅力」をテーマに、他の場所ではなかなか
見ることができない「すばる」が井川で見られることから、
井川の星空の魅力を体感するツアーを企画、地域の方や
実際にツアーを行っている会社にアドバイスをいただき
ツアーの実現に向けて動き出していました。
松下さん
「井川の飲食店のパンフレットを作ろう」をテーマに、
パンフレットの構想から実際にお店で写真撮影して作成。
地域の方からのアドバイスを受け、お店の方に内容の確認を
してもらい、さらに写真や掲載内容をアップデートした
とのこと。井川の飲食店パンフレット
海野さん
「発信!井川の湧き水」をテーマに、井川の湧き水の場所や
湧き水の特徴などこれまでの研究成果についてHPを作成して
発信。アドバイスをもとにターゲット設定、動画撮影、
他のHPの研究を行いました。この発表を通して、井川地域の
方にも発信の大切さを知ってほしいとの思いを語っていたこと
が印象的でした。
生徒たちの発表から共通して感じられたのは、私たちが暮らす井川地域には、魅力がたくさんあり、
それを発信したい、という強い思いでした。
井川小中学校を卒業する生徒は、4月からこれまで暮らしてきた井川の地を離れることとなります。
井川を離れても、ふるさとの魅力をいろいろな方に伝えたいという思いを大切に、
これからも発信を続けてもらえることを願います。
そして、井川の魅力を発信する取組の一環として、
井川小中学校に新たに『南アルプスルーム』が誕生しました!
これまでの南アルプスユネスコエコパーク学習の歩みや、
エコパーク登録10周年に行う記念植樹に向けたミズナラの育成記録など
見ごたえたっぷりの展示内容となっており、どなたでも見学が可能とのことです。
展示物は今後子どもたちの学習の段階に応じて変化していけるものになっているとのこと、
何度も足を運びたくなる展示になることと思います。
見学に関するお問い合わせは、井川小中学校まで。(TEL 054-260-2200)