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井川ダムhistory and culture

南アルプス南面に降るたくさんの雨を集めた大井川は極めて急で、多くの災害を引き起こしてきました。この暴れ川を制御し、その流れをエネルギー利用するため発電ダムが作られてきました。現在、大井川沿いには13のダムと15地点の発電所があり、合計で最大出力約69万KWの電力を供給しています。また、大井川の水は、焼津市から袋井市までの1万haを超える地域の農業用水、上水道用水、工業用水としても利用されています。一方、井川地区では井川ダム築造により191戸の移転が行われました。昭和28(1953)年には口坂本から西山平までに至る索道、昭和29(1954)年には中部電力大井川専用鉄道が市代駅から堂平駅まで延長敷設となり、交通の便も一気に良くなりました。また、玉川村横沢を起点に富士見峠を越えて井川ダムを結ぶ「井川林道」が昭和33(1958)年に開通しました。
(静岡市発行:南アルプス学・概論より)

中部電力井川ダム

昭和32(1957)年9月に完成、またの名を五郎ダムと呼び、日本で最初の中空重力式ダムです。出力は62,000kw(最大)総貯水量は15,000万トンです。(完工時)

中空重力式ダム
(井川ダム・畑薙第一ダム ・畑薙第二ダム・高根第二ダム)


井川ダムは、建設当時、高価であったセメントを節約するため、ダム内部の約3割が空洞となる中空重力式を日本で初めて採用しました。日本には中空重力式ダムが13基あり、中部電力(株)には、この井川ダムの他に、大井川水系(静岡県)の畑薙第一ダム 昭和37(1962)年、畑薙第二ダム 昭和36(1961)年、木曽川水系(岐阜県)の高根第二ダム 昭和43(1968)年の4基があります。

中部電力井川展示館

井川展示館では、水力発電のしくみやダムの役割、自然と電気の関係を楽しくご紹介しています。
営業時間:9時~16時  入館料:無料
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日 ただし5月・8月・11月は無休)および冬期(12月から2月)

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