大日古道は約12Km、幅約60cm~90cm程の細い山道で、約100mごと40cmほどの観音様が33体祀られていました。
この観音様は、元禄年間、通行人の安全と無事を祈り、地主や有力者が寄進したと伝えられています。いまは井川側の30体余りが大日院で大切に保管されていますが、口坂本側では5体しか確認されていません。
また山頂の大日嶺には大日如来を安置する大日堂がありましたが、1959(昭和34)年の台風で崩壊してしまいました。安置されていた大日尊像は石造りで宝永年間、当時の井川海野家の当主信武によって奉安されました。現在は本尊脇侍とも大日院に奉遷されています。