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みんなで守る南アルプス
茶臼岳 登山道整備ツアーが開催されました。
去る11月15日、16日、みんなで守る南アルプス 茶臼岳登山道整備ツアーが開催されました。今回のツアーは、静岡市とパートナーシップを結んでいる『しずおか山守隊』との連携事業。静岡県内を中心に15名の参加者が集い、『天城トレイルワーカーズ』代表の倉原卓也さん、井川出身の山岳ランナーで「南アルプス親善大使」の望月将悟さんと共に、充実した2日間を過ごしました。
しずおか山守隊
河村悦代さん
天城トレイルワーカーズ
代表 倉原卓也さん
静岡市消防署 山岳救助隊員
南アルプス親善大使
望月将悟さん
1日目は『南アルプスユネスコエコパークミュージアム』の見学の後、倉原さんが講師となり、登山道整備についての座学。登山道の現状や登山道の崩れが自然環境に及ぼす影響、登山者にできる整備方法などの説明があり、みなさん真剣に聞き入っていました。夕食は井川の在来作物をふんだんに使った手作り料理を堪能し、赤石温泉白樺荘に泊まって明日の登山道整備への英気を養いました。
パノラマシアター
南アルプスの自然環境や文化を学ぶ
登山道整備について座学を公聴する参加者
2日目は早朝に宿を出発し、燃えるような紅葉の山中へ。茶臼岳の登山道は崩れて狭い場所が多く、緊張するトラバース道が続きます。整備を行う現場は想像を超える傾斜で、初めて訪れた方は驚きを隠せない様子。倉原さんと共に、ここがなぜ崩れ続けてしまうのか、どうしたらこれ以上崩壊が進まないようにできるのか、みんなで意見交換して整備の重要性を再認識し、作業を開始しました。
畑薙大吊橋が登山道への入り口
法面を補強するとそこから植生が生え、新しい木の根が生えやすい環境ができる。周囲の自然になじむ、山と人が共生できる道を整えたいという倉橋さんの言葉に頷きながら、各々が倒木を運び、木の枝を集め、お昼を挟んで約3時間程作業し整備が完了しました。
整備を終えて下山後、望月さんは「登山道整備の知識を深めて、地元の山の環境をより良くしたい」と語り、参加者からは、「自然環境にプラスになる整備という考え方が勉強になった」「大好きな南アルプスの山に少しだけ恩返しができた」「初めて訪れた井川と茶臼岳の魅力を知ることができてよかった」などの声が上がり、今回の登山道整備ツアーに満足された様子が伺えました。
完成した登山道を歩く参加者





















南アルプスユネスコ






