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親子でどんぐりを採取して植樹!
秋の南アルプス山麓で森づくりツアーを開催。
10月26日(土)、27日(日)、秋が深まる南アルプス山麓の椹島(さわらじま)ロッヂで、『親子で体験 南アルプスの森づくりツアー』が開催されました。 小中学生と保護者計19名が参加し、専門家と共にさまざまなフィールドワークを体験。 森の生態系や生物多様性、水資源の大切さについて学びました。
1日目の午前中は南アルプスの入口にあたる井川の本村周辺を散策。 井川ビジターセンターや中野観音堂を見学し、地元ガイドの大村勝孝さん、吉田正裕さんから井川の歴史や伝統行事などについてお話を伺いました。
井川本村をまち散歩
中野観音堂見学
千手観音立像を特別にご開帳
井川ビジターセンター見学
そして井川本村から約1時間半車を走らせ、標高1100mの椹島ロッヂに到着。 昼食後さらに山奥の木賊(とくさ)に移動し 、広葉樹の森で、どんぐり拾いを体験しました。 静岡大学客員教授の増澤武弘先生が講師となり、環境学習指導員の守屋司子さんと共に、どんぐりの種類や、どんぐりをいろんな動物たちが食べることで成り立つ食物連鎖、生物多様性の大切さについての説明がありました。 その後は、子どもたちも保護者の方々も、枯葉をかき分けて夢中でどんぐりを採集。 あちこちでどんぐりを見つける度に歓声が上がっていました。
木賊(とくさ)の森でどんぐり拾い
ブナの木の殻斗(カクト)を発見
静岡大学理学部 客員教授 増澤武弘先生
環境学習指導員 守屋司子さん
夕方には、ロッヂの近くにある井川蒸溜所を見学。 大井川源流の豊かな水資源を活かしたウイスキーづくりについての説明を受け、保護者の方々も深い関心を寄せていました。
井川蒸溜所見学
翌日は、朝から椹島ロッヂに隣接する鳥森山にハイキング。 このエリアにはどんぐりがたくさんあり、山道を登りながら、各々多くのミズナラやブナの実を集めました。昨日に続き増澤先生から、広葉樹の森の豊かな土壌や優れた保水性が、生態系や自然環境を守るために重要であり、それを人間が守っていかなくてはならないという説明があり、子どもたちも真剣に耳を傾けていました。
鳥森山でのどんぐり拾いと自然観察
そしてハイキングの後は採取したどんぐりの植え付け。 どんぐりの実はポットに植え、3年を経て育ったミズナラの苗木は、椹島植樹地に各家族で数本ずつ植え付けました。
発芽するどんぐりを選別
ポットへどんぐりを播種
ミズナラの苗を植樹
日頃は山の自然に触れることが少ないという参加者がほとんどでしたが、南アルプスの豊かな自然に包まれて過ごした1泊2日の森づくりツアーは、森を守る大切さを理解する良い機会になったとみなさん大きく頷いていました。