イベント情報Event information

　2004年6月15日(土)、葵区役所前の葵スクエアと青葉シンボルロードで『南アルプス ユネスコエコパーク登録10周年記念イベント』が開催されました。6月8日(土)に井川ビジターセンターで開催されたオープニングセレモニーに続き、今回は静岡市街で多くの人々に南アルプスの自然と文化を体感してもらい、身近さや自然の美しさ、活動の楽しさを広く周知し、その魅力と価値をアピールしました。

　メインステージでは、まず南波喬司静岡市長が挨拶。「関係者の方々のこれまでの努力は素晴らしい。しかし、まだまだ南アルプスの魅力を活かす活動の輪は広がっていない。さらなる活動の拡大に向けて市民の理解を深めていきたい」と語りました。

　そして、南アルプスの生態系保全や魅力発信に企業や団体などが協力する『パートナーシップ宣言』の概要説明と、参加団体の紹介が行われました。

　『パートナーシップ宣言』に参加している静岡聖光学院高等学校の生徒さんたちからは、南アルプスでの環境保全活動の報告と、実際に現地に行くこと、地元の人たちとのつながりを持つことが重要だという意見が発表されました。

　お昼からは、ニュージーランドの南アルプス『サザンアルプス』をよく知るバックパッカーの植田徹氏のトークショーと、ラグビーでおなじみのニュージーランドの民族舞踊『Haka』、次いで内井川地区の伝統芸能『井川神楽』が奉納され、観客から盛大な拍手を受けました。

　メインステージの最後の締めくくりは、日本人初8,000ｍ全14座登頂達成の竹内洋岳氏と静岡市出身でトランスジャパンアルプスレース4連覇達成の望月将悟氏のトークショー。立ち見の方も出るほどの盛況ぶりで、山を知り尽くしているお二人が語る南アルプスの魅力や、初心者が山に親しむためのアドバイスに、観客のみなさんは聞き入っていました。

　またシンボルロードには、井川や川根本町の地元食材、特産品のブースが並び、終日多くの人々で賑わいました。会場を訪れた人々からは「ジビエ料理を初めて食べた」「南アルプスに行きたいと思うようになった」などの声が聞かれ、今日のイベントが、南アルプスと静岡市民を近づけるひとつのきっかけになるのではないでしょうか。