イベント情報Event information
【しずおかキッズアカデミー@オクシズ】
オクシズ在来作物
(学んで、植えて、調理して、食べてみる!)
第1回 在来作物を学び、苗を植えてみよう♪
春から初夏に移り変わる5月下旬は、井川の木々も新緑に覆われ新しい息吹を感じる。
新緑が彩る5月22日に静岡銀行主催で【しずおかキッズアカデミー@オクシズ】が開催された。
このイベントは、静岡銀行で学生アルバイトとして働いている、常葉大学の学生の金原さんが発案・企画をした。大学の授業を通じて静岡の井川地域に在来作物があるということに感銘を受けたとのことだ。
参加したのは、保護者同伴無しの静岡市在住の小学4年生から6年生の20名。朝8時に静岡駅に集合し、11時前に井川に到着。体験場である井川の西山平に元気よくバスから降りて来た。
参加した子どもの一人は、農作業をすることが初めてで、苗を植えることが非常に楽しみとのことだった。子ども達は、金原さんから企画の説明を受けたあと、早速、在来作物についての説明を受ける。
本日、お世話になる長島さんから具体的な作業についての説明があった。今回は、井川在来のなすときゅうりの苗を植える。きゅうりの苗は、病気になりやすいため、根っこにネギを絡ませて植えていくとのことだ。また、長年、在来作物を育ててきた遠藤さんから、在来作物についての話があった。井川には、現在約60種類以上の在来作物がある。今回植えるなすの苗は、とろけるような実になり、きゅうりの苗は、通常のきゅうりよりサイズが大きく水筒替わりになるほどみずみずしくなるとのこと。井川では、毎年、収穫した作物から次の年の種を取り在来作物を繋げてきたという話を子どもたちにしてくれた。
早速、在来作物の苗植えに着手。
苗を植える前に、幅80cm余りの土の畝にビニールを張っていく。子ども達は、自分が苗植えする場所に立ち、グラウンドを整備するトンボに似た器具についたビニールが回ってくるのを待つ。ビニールが来たら、端を土で埋めてビニールを固定して次の人に渡す。
ビニールを張り終わると、今度は苗用の穴をあけていく。子どもの力では大変そうだったが、地元の人達は、慣れた手つきで子どもが穴をあけるのを手伝っていた。空けた穴に、まずは、なすの苗から植えていく。
なすの苗を植え終わると、隣の畝に移り、同じ作業を繰り返す。空けた穴にねぎの苗が巻き付いたきゅうりの苗を植えて、一通りの作業が終わる。自分が植えた場所が分かるように、名前を書いた木の棒の名札を置き収穫に備える。
井川の地元の人々が、畑を耕し、畝まで作ってくれてあったので、苗植えは1時間余りで終了した。8月上旬が収穫の予定とのことだが、植えたての状況と異なり、みずみずしい野菜が実っているイメージを想像すると、子ども達の笑顔が浮かんでくる。8月には、収穫したなすを使ったピザが楽しめるとのこと。普段は、穏やかな西山平に元気な子ども達の声が響き渡りそうだ。
苗植え体験の後、昼食をとり、井川湖の渡船を体験して帰途につく。参加した子ども達は、井川を満喫できる楽しい1日を過ごしたにちがいない。
今回のイベントに初めて参加させてもらったが、イベントの冒頭で主催の静岡銀行から小学生たちに【魅力的な食べ物や観光地もいっぱいある、故郷の静岡の良さを知ってもらうことが目的。地域の良いところを体験しながら知ってもらい、楽しんでもらいたい】との企画趣旨の説明があった。このイベントは大学生の金原さんが企画、静岡銀行が運営、井川の地元の人々のサポートがあって成り立っていた。地域の人達の想いを、若い人たちに繋げていく貴重なイベントであった。
主催 | 静岡銀行 |
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お問い合わせ | TEL:054-345-9170 |
※この情報は、2022年5月のものです。
開催時間など掲載内容は変更されている場合があります。おでかけ前に主催者・施設にご確認ください。