イベント情報Event information

　リバウェル井川スキー場感謝デーは、スキー場から来場者に感謝を込めて、先着順で井川のお茶やリフト券がプレゼントされるイベントとして、2018年から開催されている。来場者の多くは、静岡市内からがほとんどで、スキー場のオープン時間である8時前から、ゲート前に行列ができるほど人気のイベントだ。毎年、スキー場への道が渋滞し、300台停まれる駐車場もいっぱいになるそうだ。

　イベント当日、スキー場がオープンする8時より前にスキー場に到着したが、既にゲート前には、オープンを待つ来場者の車が列を作っていた。前日から、本イベントの問い合わせもあったようだ。

　リバウェル井川スキー場は、ファミリーや子供におすすめのスキー場である。ゲレンデの長さは、300m。スキーやスノーボード、ソリを楽しむことができる。緩やかなコースは、子供や初心者の練習に丁度良い。また、リフトも乗降形式ではなく、立ったまま乗れるベルトコンベアー形式のもの。このため、リフトから落ちる心配もない。スキー教室も開催されており、子供がスキーやスノーボードなどの雪遊びに慣れるには、最適な環境だ。

　自然に囲まれたスキー場から、天気が良い日には、右手に富士山、左手に井川の本村などを見ることができる。景色も楽しめるスキー場だ。

　雪遊びに夢中になっているとあっという間に昼に。レストハウスは新型コロナウイルス対策が施され、例年より席数は半数になっているが、リバウェル井川のお母さんの味は健在。スキー場のレストハウスの定番メニューであるカツカレーやラーメンなどの食欲をそそるメニューがあり、何を食べようか迷ってしまう。その他にも、唐揚げ、フライドポテト、いももちなど、サイドメニューも充実している。おすすめは、井川の在来ジャガイモである「おらんど」を使った、「おらんどカレー」。サイドメニューのフライドポテトやいももちにもこの「おらんど」が使用されている。

　繁忙期には、地元のお母さんたちだけではなく、市街地からもお母さん達が手伝いに来て、井川の味を提供してくれている。

　スキー場までの山道や雪道が心配な人は、冬季に数回ほど静岡駅からリバウェル井川スキー場までの無料送迎バスが運行されているため、こちらを利用すれば安心だ。また、南アルプスユネスコエコパーク井川自然の家（以下井川自然の家）では、リバウェル井川スキー場での雪遊びを楽しめる送迎バス付きのイベントも開催している。

　このイベントは、1泊2日の行程で東静岡駅からリバウェル井川スキー場や井川自然の家までバスで連れていってくれ、リバウェル井川スキー場での雪遊びを楽しめる。今回は、20名程度の定員で募集され、参加者は、小さい子供がいる家族が多かった。1日目は東静岡駅に集合し、昼前にスキー場に到着。

　その後、夕方16時前まで、各家族思い思いに雪遊びを楽しむ。そして、宿泊場所の井川自然の家に向かう。

　夕食の後、夜は、井川自然の家のスタッフが、冬の星座の話をしてくれる。今回は、冬の大三角や星の等級の話、星の特徴や探し方など、子どもが興味を持つ話をしてくれた。天気が良い日には、街中では見られない満天の星空を、井川自然の家で眺めることができる。

　翌朝、朝食後に再びスキー場に行き、15時頃まで雪遊びを楽しんだ後、バスで東静岡駅への帰途につく。慣れない山道や雪道を運転する必要がなく、静岡市内で雪遊びや自然を満喫できる『井川deスキー＆雪遊び』は、井川自然の家で開催されるイベントの中でも人気がある企画だ。

　冬の井川には、子どもとスキーなどの雪遊びをしたい家族が安心して楽しめるスキー場や気軽に参加できるイベントがある。家族で楽しんだ井川の雪遊びは、貴重な思い出になるだろう。