南アルプスの魅力発見!
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南アルプスへの一歩NANPUSU

ビジターセンターから車で約40 分。南アルプス登山口の入り口となる畑薙第一ダムに到着します。ここからは、ビジタ ーセンター周辺とは異なる景色・自然が広がります。
 今も成長を続ける南アルプスは、3,000mを超える山々が13 座連なり、多様な地形・地質、自然環境を育んでいます。

海底から生まれた南アルプス

南アルプスは、海の底が隆起することで形成された山岳です。南アルプスの本格的な隆起は、およそ100 万年前から起こったと言われていて、現在も年間4mm の速さで隆起しています。この速さは、世界でもトップレベルです。

ダイナミックな崩壊

今も続く隆起により、山脈のいたるところで崩壊が起きています。畑薙第一ダムから約10分(徒歩約30分)で、”赤崩”と呼ばれる崩壊地と、岩石の破片が堆積した”沖積錐”を見ることが出来ます。「ナギ」や「クズレ」が付く地名は、崩壊地であることに由来します。

赤い石の謎

登山の途中、沢で見かける”赤い石”は、海洋性の微生物である”放散虫”の死骸の塊で、南アルプスが海底から隆起した証拠です。赤石岳、塩見岳、悪沢岳、聖岳などでも見ることができます。

高い山と深い谷

3,000m の山々が連なる南アルプスは、年間3,000mm の降水量がある多雨地域であるため、山を河川が削り込み、谷底の狭いV字の谷が発達します。

様々な動物のすみかとなる多様な植生

標高が高く、気候的には温暖な太平洋側に近い南アルプスでは、登山の入り口から高山までのおよそ2,000m の標高差に、多様な植生が広がります。
 この植生の豊かさが、様々な動物にそれぞれのすみかを提供し、南アルプス全体の多様性を育んでいます。

景色に注目!

背の高いシラビソ林からダケカンバ林に入ると、景色が開け、南アルプスの山々と青空を楽しむことができます。9月頃には、ダケカンバの“黄葉”が見頃です。

葉っぱに注目!

ミズナラツガ

ミズナラは平らで広がりのある葉を持ち、より高い標高に生息するツガは細長く小さな葉を持ちます。葉の違いから、標高や植生の変化に気づくことができます。

足元に注目!

ブナやミズナラなどの落葉広葉樹林は、林床が明るく、様々な植物が育ちます。また、足元には、動物たちの餌となるクリやドングリなどの木の実が落ちています。

森林の垂直分布図

森林の垂直分布図
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