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在来作物Local crops

 昔からその地域で守り育てられてきた昔ながらの野菜や作物を「在来作物」と言います。在来作物は、地域の伝統行事や食文化と密接な関係を持つ「地域の宝」です。

 豊かな自然に恵まれ、古い歴史を持つ葵区の山間地では、多くの在来作物が残されています。現在、わかっているだけで、その数は100種類以上。1つの地域だけでこんなにたくさんの在来作物が残っているのは、とても珍しいことです。

 在来作物は、収量も少なく、形も不揃いなことから、今ではほとんど栽培されていません。しかし、品種改良された現在の作物にはない風味を持ち、味が深いのが特徴です。最近では、静岡市の中山間地域「オクシズ」で守られてきた幻の食材が、街なかの「おまち」の飲食店やレストランの間で注目されています。

 地域固有の伝統文化のひとつである在来作物をみんなで守っていきましょう。

  • 赤石豆

    古くから食べられているラッカセイです。豆の色が赤いのが特徴です。ふつうのラッカセイは、鞘の中の豆の数が2~3個ですが、赤石豆は3~4個の豆がぎっしりと稔ります。地元では、煮物にして食べます。

  • 井川大蒜

    小粒で赤い在来ニンニクです。肉質がしっかりしていて、粘りが強いのが特徴です。地元ではすりおろして鹿肉と合わせたり、にんにく味噌を作って食べます。昔は焼畑でも栽培したそうです。
    井川での呼び名である「おおびる」は、平安時代の書物にも記されるニンニクの古い言い方です。

  • 井川黒がら

    古くから栽培される在来の里芋。井川の里芋は「黒がら」「赤がら」「青がら」など多くの種類があります。黒がらはやわらかく、青がらはホクホクした食感が特徴です。
    「がら」というのは、芋の茎の「芋がら(ずいき)」の意味で、黒がらは、茎が黒紫色をしています。

  • 井川にら

    ニラは中華料理のイメージが強いですが、古事記にも記されている古い野菜です。
    静岡県の山間地には数系統の在来のニラが残っていますが「井川にら」もその1つです。小ぶりですが、生で食べられるほど甘味が強いのが特徴です。

  • コウボウキビ

    一般的にはシコクビエと呼ばれるアフリカ原産の雑穀です。梅ケ島ではコウボウビエと呼んでいます。その名は、弘法大師から授かったやせた土地でもよく実るありがたい穀物であることに由来するそうです。井川では、苗床に種をまき、育った苗を移植する方法で栽培しています。
    収穫したコウボウキビは、粉を溶いて砂糖で味付けしたカキコや、小豆餡をくるんだ香ばしい焼餅などにして食べます。

  • 在来らっきょう

    とても小粒のラッキョウです。小粒なので皮をむくのが大変ですが、とても味が良いとされ、地元では今でもらっきょう漬けに用いられます。また、伝統料理の塩らっきょうも格別です。

  • 地這いキュウリ

    一般にキュウリは支柱を立てて育てますが、このキュウリは古くから地面を這わせて育てます。昔は水筒代わりに腰にぶら下げていったと言われるほど、水分たっぷりのキュウリです。地元では、味噌汁の具などにします。
    緑色のものや黄色いものなど、いくつかの種類があります。

  • ヒエ

    焼畑で最初の年に栽培するのがヒエで、雑穀の中でも、とくに大切にされてきました。今も家の蔵に100年以上前に収穫したヒエの穂を山積みしているお宅もあります。飢饉の際の蓄えとして大切にするよう、先人から言い伝えられてきたからです。
    かつては、焼畑地の標高に合わえて、オオツボビエ、キリシタビエ、オトミビエ、ケビエなど実に様々な種類のヒエが作られていました。今でも栽培を続けているのは、主にショーガビエです。ショーガビエは焼畑ではなく、家の周りの畑で移植法により栽培します。

  • 緑小豆

    普通の小豆は赤い色をしていますが、この小豆はその名のとおり緑色をしています。しかし、あんこにすると、緑色ではなく、黒っぽい色になります。他の小豆よりもおいしかったと言われますが、今ではほとんど栽培されていません。

  • 井川からし菜

    古くから栽培されるカラシナです。辛味の強いものから、辛味がやわらかいものまで、地域ごとにいくつかの種類があります。
    味がしっかりしており、おひたしなどにして食べます。

  • 井川なす

    井川で古くから食べられていたナスです。絶滅していたと思われていましたが、井川から街へお嫁に行った方の家庭菜園で作り続けられていました。
    大きくなればなるほど、おいしくなると言われているナスです。

  • 井川の小柿

    直径がわずか1~2cm程度のごく小さな実がなります。干し柿にして食べます。

  • 井川の地かぶ

    井川ではカブとして食べられていますが、太い根っこが分かれていて、とてもカブのようには見えません。これは実際にはカラシナの一種ですが、根っこの部分をカブと同じようにして食べます。地域ごとにいくつかの種類があります。

  • かきんのカブ

    井川はかつて金山として栄えました。昔、葉っぱのような金が取れることから「はきん」と呼ばれ、転化して「かきん」となった場所があります。その地に残る在来のカブが「かきんのカブ」です。
    静岡県では在来のカブは極めて珍しい存在です。「苦くて甘くて何ともいえない美味しさ」と評されています。

  • 小河内の地ねぎ

    井川最北端の小河内地区で栽培されている青ネギです。小さいネギですが、とても甘みがあるのが特徴です。

  • サカアワ

    早生のウルチ種です。かつては、日常に食べるアワとしても作られていたようですが、今では、田代諏訪神社祭礼の特殊神饌“ヤマメずし”のために栽培するのみとなりました。
    ヤマメずし用のサカアワは、今も焼畑で栽培しています。5月に火入れをし、8月上旬に収穫したサカアワを、神聖な谷である明神谷で捕獲したヤマメの腹に詰めて8月26日に神前へ供えます。山村の伝統的な暮らしぶりを象徴する貴重な伝承といえるでしょう。

  • ダレキビ

    モチ種のキビです。井川では、穂が垂れ下がっている様子からダレキビあるいはタレキビと呼ばれています。
    実が黄色いものと白いものがあり、黄色い品種はご飯に混ぜると色鮮やかで、味だけでなく目も楽しませてくれます。
    そのほか、井川の人々が今も好んで食べるのは、きな粉をまぶしたキビのぼたもちです。

  • ホモロコシ

    アフリカが原産地とされる雑穀で、移植法で栽培します。五月の節句には、ホモロコシの粉で柏餅を作ります。柏餅といっても、標高の高い井川では、この時期カシワの葉がまだ小さいために、ホオの葉が使われます。
    そのほかホモロコシの団子を、季節の野菜とともに味噌仕立ての汁で煮る汁煮団子もよく食べられていました。

  • モチアワ

    井川では、地元でネコアシ、コウシュウアワ、シロモチと呼ばれる3種類のモチアワが栽培されています。このうちネコアシは、穂先が猫の足のように枝分かれしていることから、その名がつけられました。
    また、シロモチはたくさん実っても、皮が厚く、脱穀するとそれほど収量が望めないことから、ジイヨロコビノバアナカセ(爺喜びの婆泣かせ)という別名があります。ただし、味はとても良いといいます。

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