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井川の自然に感謝!
【井川マウンテンマラソン】

井川の自然に感謝!【井川マウンテンマラソン】

 井川の秋といえば、紅葉はもちろん、昨年まで開催されていた『井川もみじマラソン大会(以下、もみじマラソン)』が、大きなイベントであった。しかし、今年(2019年)は、『もみじマラソン』に代わる、南アルプスユネスコエコパークエリアにふさわしい、自然と人がつながる新たな山村都市交流イベントとして、「井川マウンテンマラソン」が初開催された。これまでの『もみじマラソン』からリニューアルされた「井川マウンテンマラソン」を取材した。

これまで以上に井川の自然を
体験してもらう

井川の自然に感謝!【井川マウンテンマラソン】
ゲストランナーの望月将悟さん

 昨年(2018年)で35回の歴史に幕を閉じた「もみじマラソン」は、井川の秋の風物詩であった。現在のように各地でマラソン大会が開催されていなかった時代背景もあり、「もみじマラソン」開催初期には、3,000人以上のランナーが参加することもあったそうだ。しかし、各地で特徴あるマラソン大会が開催されるようになり、年々、参加者が減少してきたことや、地域を挙げた運営が負担となってきたことなど、数年前から大会を継続していくための諸課題も生じていた。

 地域が「もみじマラソン」の継続を考え始めていた頃、南アルプスユネスコエコパーク井川自然の家(以下、井川自然の家)に、井川出身の山岳アスリート、「静岡の熊」こと、望月将悟さんが監修する4km・8km・12kmのトレイルランニングコースが整備された。さらに、2019年には、より自然度を高めながら、地域交流も楽しめる30kmコースを整備する計画があったこともあり、2018年で、「もみじマラソン」に一区切りをつけることとなったそうだ。

 「井川マウンテンマラソン」の企画検討は、もみじマラソン終了後、間もなく始まった。2019年に、南アルプスユネスコエコパーク登録5周年を迎えることから、大会のコンセプトテーマに、「自然に感謝。人々に感謝。感じる幸せ。南アルプスで育もう3感。」を掲げた。

 種目構成は、井川自然の家の常設トレイルランニングコースを利用した全長 23.3
km、標高差約1,160mのマウンテンコースがメインとなるが、長年、「もみじマラソン」を愛してくれた方も楽しめるよう、全長17.5km、標高差約400mの林道コースも設定した。また、マウンテンコースの一部には、地元の方の協力もあり、富士山、南アルプス、井川湖など様々な景色を望めるポイントを整備した点もこの大会の大きな魅力である。

井川の自然の中を走る
ランナーへの安全配慮と
自然への感謝。

井川の自然に感謝!【井川マウンテンマラソン】
参加ランナーとは異なるビブスを着用している支援ランナー

 「井川マウンテンマラソン」は、距離はフルマラソンの半分ほどだが、標高差から分かるように、コースの大半は起伏に富んだ井川の山中(トレイル)で構成されているため、怪我や遭難のリスクも高くなる。その対策として、レースの進行を管理するスイーパーと呼ばれるランナー以外に、救護支援ランナーとなる医師、看護師、消防士も一緒に走ることや、マウンテンコースのランナーには、携帯電話や決められた量の水分、レインジャケットを所持することを条件とするなど、安全面には特に配慮した。誘導案内をする運営スタッフも、地元の協力者や協力企業、ボランティアなどを含めて50名あまりが集まった。そして、今大会には、望月将悟さんをゲストランナーとして招いた。それには、地元出身、コース監修者という理由だけではなく、望月さんが歩んできた山岳レースでの経験、静岡市消防局の山岳救助隊員として、「地元、井川の人々や自然に対する感謝」や「自然との触れ合いの機会」、「健全で安全な山岳スポーツの普及」など、望月さんの想いが詰まった大会になっているからだ。その想いを象徴するのが、参加者のゼッケン番号の下に書かれた一言だ。望月さんが自然に対する想いを伝えたいと、大会の参加条件として、「自然に対する感謝の気持ちを表そう!」と参加者へ呼びかけた。自然に対する思い思いの言葉を書いて走ることで、地元の人々や望月さん、参加者約250名は自然への感謝の想いを改めて認識した。

井川の自然に感謝!【井川マウンテンマラソン】

いよいよスタート。
井川の自然を満喫しながら、
思い思いに走る。

井川の自然に感謝!【井川マウンテンマラソン】

 自然への感謝の気持ちを書いたゼッケンをまとったランナー達が、スタートラインに立つ。午前9時に、まずは、マウンテンコースのランナー達がスタート。15分後に、林道コースのランナー達もスタート。各コースとも2か所のエイドステーション(休憩所)が設けられ、地域住民が中心となり、井川の在来作物で作られたクッキーやゆず入りのはちみつドリンク、甘酒などで選手を迎えた。また、林道コースとマウンテンコースが合流する最後のエイドステーションでは、井川小中学校の子どもたちが、精一杯の声援を送る姿もみられた。

井川の自然に感謝!【井川マウンテンマラソン】

 記録に挑戦するランナー、自然を楽しみながら走るランナー、皆それぞれのペースで井川の豊かな自然の中を走って行く。スタートして早々に、コース一番の難所の登りを超え、7km過ぎた地点にマウンテンコース最初のエイドステーションがある。先頭ランナーが最初のエイドステーションに到着するまで1時間以上を見込んでいたが、それよりもはるかに早いペースで入ってきた。その後も、続々とランナーが、最初のエイドステーションを通過していく。今回の参加者は、40~50代の男性が多かったようだ。遠く兵庫県からの参加者もあった。また、望月さんを慕って参加するTJAR(トランスジャパンアルプスレース)の仲間やランナーも多かった。望月さんは、林道コースを参加者達と楽しみながら走っていた。

井川の自然に感謝!【井川マウンテンマラソン】

 落ち葉でフカフカになった山道もあれば、木の根が張って走り辛い場所もある。自然の中を走っていくランナーを井川の地元の人達やランナーの関係者達が、温かく手を振りながら応援する。今年は、台風の影響や気温が高いこともあり、紅葉最盛期とまではいかなかったが、井川の自然や澄んだ空気を満喫しながら、ランナー達は、ゴールを目指して行く。

思い思いの走りでゴールへ!

井川の自然に感謝!【井川マウンテンマラソン】

 ゴールは、2つのコースとも南アルプス・井川オートキャンプ場で、地元井川の産物を販売するテントが立ち並び、お祭りのような雰囲気であった。在来作物を育てている西川さんの奥さんが、手作りの洋菓子を販売していたり、地元の人がおでんや焼きとりを販売したりしていた。ゴールしたランナーには、なめこ汁やいなり寿司が振る舞われた。

井川の自然に感謝!【井川マウンテンマラソン】
井川の自然に感謝!【井川マウンテンマラソン】
井川の自然に感謝!【井川マウンテンマラソン】
マウンテンコース優勝者の近藤さん

 マウンテンコースの優勝者は、掛川市から参加した近藤さん。記録は2時間20分だった。前週もトレイルランニングの大会に出て、スカイランニングの日本代表に選ばれたほどの実力者だ。今回は、少し余力を残してのゴールとの事だった。井川の自然の中をリラックスしながら走れたので、非常に楽しかったとのこと。

 林道コースの男子部門の優勝者は、磐田市から参加した新貝さん。記録は、1時間30分。林道コースでは、家族で走るランナーや女性ランナーも多かった。どのランナーからも、井川の自然の中を楽しめて非常に気持ち良いという感想が聞かれた。各部門の表彰式も行われ、入賞者には井川の産物や協賛社などからのプレゼントもあった。

井川の自然に感謝!【井川マウンテンマラソン】

 参加者には、望月さんが監修した、大会オリジナルのTシャツがプレゼントされた。3種類のTシャツには、『熊』がデザインされていた。これは、『静岡の熊』こと望月さんのモチーフなのか??

井川の自然に感謝!【井川マウンテンマラソン】

 マウンテンコース最後のランナーは、5時間28分で無事ゴールした。ゴール前では、最後の力を振り絞ってゴールを目指す選手の友人や地元の人、そして、ゲストランナーの望月さんも一緒に温かい拍手を送っていた。こうして、第1回目の大会は幕を閉じた。

 選手の笑顔、エイドステーションやゴール会場、そして、大会運営に関わったすべての人たちから伝わってくる温かさが印象的だった。この大会のコンセプトテーマでもあった「自然に感謝。人々に感謝。感じる幸せ。南アルプスで育もう3感。」に込められた思いは、ぜひ、来年にも繋げてほしい。

井川の自然に感謝!【井川マウンテンマラソン】
井川の自然に感謝!【井川マウンテンマラソン】
開催日・開催期間 毎年10月下旬
会場 スタート/静岡市南アルプスユネスコエコパーク井川自然の家
(静岡市葵区井川3055-1)
フィニッシュ/南アルプス井川オートキャンプ場
(静岡市葵区田代449-2)
主催 静岡市南アルプスユネスコエコパーク井川
マウンテンマラソン実行委員会
お問い合わせ TEL:054-260-2377

※この情報は、2019年11月のものです。
 開催時間など掲載内容は変更されている場合があります。おでかけ前に主催者・施設にご確認ください。

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